サムネイル作成は、近頃YouTube運用の中で非常に重要視されている要素です。
有名なYouTuberたちは皆、「YouTubeはサムネイルが大事」と公言されています。
チャンネル運用者の中には、企画を撮る前にサムネイルを作って、サムネイル映えをしなければ撮らないという判断をする人もいるほどなんですね。
ですが、そのサムネイルに注力できているYouTuberはごくわずか...
大半の人が、企画の撮影に力を奪われて、サムネイルは動画のアップ前にささっと作る程度です。
はたまた動画編集者が、動画編集のついでにサムネ作成をしている場合もあります。
サムネイルは重要なのに、その重要性に気づいている人はまだまだ少ないんですね。
なので、この記事を読んでサムネイルの作り方について学ぶことができれば、あなたのチャンネルの価値は大幅にアップします。
あなたのチャンネルを価値を上げて、収益をアップさせることができるサムネイルの作り方をこの記事で解説いたします。
私は、15チャンネル以上のサムネイルを担当し、ほとんどのチャンネルでクリック率改善や収益改善を行ってきました。
ぜひこの記事で解説している4ステップで、あなたの理想の未来を手に入れてください。
この記事の信頼性
フリデザ | サムネ作成を始めて半年で月30万円 |担当チャンネルのクリック率を2倍に改善 | のべ500人以上にコンテンツ提供 | コンサル生は案件獲得率100% | サムネスクールを運営
YouTubeサムネイル作成の2つの事前準備
まずは、サムネイル作成に必要な事前準備のお話です。
この事前準備は4ステップの中には入っていないので、まだ番外編になります。
しかし。この事前準備ができていないと、
・自己満足なかっこいいサムネイル
・ただ伸びているチャンネルの真似したサムネイル
・再生回数は伸びるけど、全然収益が上がらないサムネイル
などが出来上がってしまいます。
まずは、この2つの事前準備をしっかりやっていくことが不可欠です。
ポイント
①YouTubeチャンネルの目的を確認する
②チャンネルの統一感を確認する
③動画の目的を確認する
①YouTubeチャンネルの目的を確認する
まずは、運用しているYouTubeチャンネルの目的を理解していきましょう。
チャンネルのマネタイズ方法を決定する
YouTubeチャンネルを運用するための目的はさまざまです。
・メールマガジン,公式LINEへの登録
・店舗への集客拡大
・広告収益,企業案件
・アフィエイト
・自社商品のECサイトへの誘導
・採用活動
複数の目的があることもありますが、まずは主要な目的を確実に設定しておきましょう。
最初にマネタイズポイントを決めておかないと、
「再生回数回ってきたけど、結局全然稼げてない...」
という状態になりやすいです。
YouTubeだと広告収益や企業案件が主にマネタイズポイントとして、想像されやすいです。
しかし、自社商品など他のマネタイズ方法があると、収益が安定するので必須で取り入れるべきと言われています。
実際、私が担当したチャンネルでも自社商品の追加を提案したことで、収益が 3倍以上アップしました。
目的が決まるとターゲットが決まる
目的を設定することで、「どんな人に動画を見てもらわないといけないか?」が決まっていきます。
自社商品である工業用機械を売りたいのに、ただ再生回数を伸ばすためにお笑いコントをしても意味ないですよね?
意外にターゲットが決まっておらず、ただ再生回数を回そうとする筋違いのチャンネルもあるので、目的を決めた後にターゲットは必ず抑えましょう。
ターゲットを決めておくと、収益を上げやすいだけではなく、YouTubeのアルゴリズム上でも有利です。
YouTubeは動画を見ている属性が絞られていればいるほど、動画をおすすめしやすくなります。
「30代女性で〜チャンネルをよく見ている人は、このチャンネルも見ている確率が高い」などの情報があれば、おすすめに表示されやすくなるんです。
ターゲットは属性と悩みで決める
ターゲットを決めるときは、そのターゲットが持っている悩みをセットで考えましょう。
実は、「30代男性会社員」だったりのわかりやすい属性だけでターゲットを決めても、刺さる動画のネタは生まれにくいです。
30代男性会社員でも、裕福で毎年ハワイ旅行に行ける人もいれば、日雇いのバイトをしてその日暮らしの人もいるわけですよね。
なので、悩みをセットで考えると、グッと伸びる動画ネタを考えやすくなります。
例「30代会社員男性+去年の年末に帰った時に未婚が自分だけで肩身が狭かった」
悩みでターゲットと絞っておくと、意外に他の属性の人に需要があることが分かったりするので、悩みベースでターゲットを絞っておくのがオススメです。
チャンネル運用の目的とターゲットが決まることで顧客導線が決まる
マネタイズ方法とターゲットが決まることで、チャンネル上の顧客導線を定めることができます。
ターゲットが動画を視聴した後に、マネタイズポイントまでスムーズに移動できるか顧客導線を確認してください。
メルマガ登録してもらうことをチャンネルの目的にした場合を例にすると、顧客の導線はこんな感じになります。
ターゲットの悩みに共感or悩みを解消する動画を見る
↓
動画内でメルマガ登録を誘導 or メルマガ誘導用の動画を紹介
↓
概要欄からメルマガに登録してもらう
↓
ステップメールでセールス
上の例では、メルマガ登録してセールスという流れなので、メルマガ登録してくれるターゲットを集めて、動画内でメルマガ登録に誘導するのが必須になってきます。
意外に概要欄に貼っているだけで、動画内で誘導せずに顧客の導線を自ら切っている場合もあるので要注意です。
必ずどの道筋をたどって、チャンネルの目的を果たしていくのかを紙やスプレッドシートに書き出しておいてください。
運用者自身もブレることがある
チャンネル運用をしていると、
・目的が何だったのかわからなくなる
・とりあえず再生回数が欲しい
といった状態になりがちです。
なので、サムネイル作成者としてクライアントワークをする場合でも、チャンネル運用の目的を確認しておくのは非常に重要です。
目的を共有していないと、運用者・編集者・デザイナーでバラバラの意識になってしまうので、絶対に目的を達成することはできません。
「ちょっとブレているな」と感じたら、どういった目的なのかを確認してみることで、クライアントに評価を上げることもできます。
収益アップのためにマーケティングを学びたいという方は、私のBrainで、「基礎マーケティング基礎講座」を配布しているので、ぜひ読んでください。
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事前準備の1ステップ目ですが、分量を非常に割いてしまいました。読みにくかったら、申し訳ないです。
多少は読みにくくしても内容を詰めたい章なので、ぜひ3回以上は読んでいただきたいです。
②チャンネル全体の統一感の確認する
2つ目にチャンネル全体の統一感を決めましょう。
チャンネルの中で、サムネイルに統一感があることでのメリットは非常に大きいです。
統一感で接触回数を増やすことができる
統一感を決めると、サムネイルが表示されるだけで、視聴者との接触回数を増やすことができます。
サムネイルを見て、どのチャンネルかがわかると
・何回も表示されるから気になって見てみる
・前の動画が良かったから見てみる
といういい効果が起きます。
あなたも何回も同じ人が出てきて、最初は興味なかったけど動画を開いてしまったことはありませんか?
人間には、ザイオンス効果(単純接触効果)というそれに触れる回数が増えることで好感を持たれる心理効果があります。
何回も見てもらって、チャンネルのファンになってもらいましょう。
逆にサムネイルに統一感がないと、せっかく何回もサムネイルを見てもらっていても好感度は上がりません。
動画を撮る都度、サムネイルを個別に作っていると、統一感は起こりにくいので要注意です。
統一したシンボルを入れる
統一感を出すと言っても、デザインを学んで「トンマナ」を合わせたりする必要はありません。
ただ一つだけでも、あなたのチャンネルを想起させるシンボルをおきましょう。
そのシンボルだけは必ずサムネイルに入れるようにして、そのシンボルを見ただけであなたのチャンネルだとわかるようにすると勝ちです。
例えば、
・演者の顔写真
・ロゴ
・特定の図形や枠
・特徴的なフォント
これらあたりがシンボルとして使いやすいです。
特に顔写真にはクリック率を高める効果があるので、演者がいるときは積極的にサムネイルに出しておくのがおすすめになります。
統一したシンボルが特にない人は素材サイトから探してみるのもいいと思います。
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YouTubeサムネイル作成4ステップ
事前準備がしっかりできた時点で、動画単体でのサムネイル作成ステップに入っていきます。
ここまでの事前準備がしっかり確立されていれば、正直ここからのステップで悩むことははほぼありません。
ポイント
①動画の目的を考える
①サムネイルの強調部分を考える
②参考デザインを探す
③作成物をチェックする
①動画の目的を確認する
まだ事前準備かのようなステップですが、動画単体での目的を確認しましょう。
チャンネル全体の目的は決まっていても、動画単体で何がしたいのか決まっていないと、サムネイルは作れません。
「どこから」「誰を」連れてくるのか?
動画単体での目的で一番重要なのは、「どこから」「誰を」連れてきて、動画を見てもらうのかです。
チャンネルの目的を解説した部分でもターゲットの重要性は書きましたが、加えて、「どこから」視聴者を引っ張ってくるのかも追加されます。
「どこから」視聴者を取ってくるかで、
・視聴者のあなたへの好感度
・動画に期待すること
・刺さるワードがまるっきり変わってきます。
いくつか事例を挙げて解説しましょう。
関連動画なら参考チャンネルに寄せる
初めに関連動画から視聴者を引っ張ってくる場合、流入元のサムネイルに寄せることで効果を発揮します。
サムネイルを寄せると
・視聴者が動画の乗り換えしやすくなる
・アルゴリズム的にサムネイルが似ていると関連動画に載りやすい
徹底的に視聴者が乗り換える心理的障壁を減らして、あなたの動画を見てくれる可能性を高めることが大切です。
関連動画から集める場合は、あなたのことを知っている人は少ないわけですから、あなたの顔写真を全面に出すなどではなく、ワードを強調する形にするといいです。
サムネイルに入れる文字をどんなワードにするかは関連動画元のチャンネルとあなたの動画のポジションで変わってきます。
・関連動画元の意見と同じ動画で、追加情報を入れる
・全く逆の意見なので「〜はNG」など否定する形式にする
ネット上ではポジションをはっきりさせることで、発信力が高まるので、「どっちもいいよね」という立場は極力避けてください。
検索からなら想定検索ワードを入れる
YouTubeは主に関連動画から動画を視聴されますが、チャンネル運営初期段階では検索から動画をヒットさせることも考えるべきです。
Googleの検索結果でも動画が優遇されるようになっているので、ぜひ検索ワードから視聴者を取ってくる施策も頭に入れてください。
検索から視聴者を取ってくる場合は、
・想定する検索ワード
・そのワードで検索する視聴者の期待すること(検索意図)
が重要です。
そして、サムネイルもこの2つの要素を必ず認識してから作成しましょう。
検索から動画を作るのは難しそうですが、記事コンテンツでは検索から読者を取ってくる手法は王道中の王道です。
なので、検索時流入を狙うときは、記事コンテンツを参考にすることでワード選定はしやすくなります。
まずは、狙うキーワードをネット検索してどんなタイトルの記事が上位表示されているかを見ましょう。
そこから読者の検索意図を想定して、サムネイルに入れるワード・写真を選定して作ると効果があります。
そもそもどんなキーワードで動画を作ればいいかわからない場合は、ラッコキーワードというツールで、あなたの動画に関するキーワードを入れると、関連キーワードをずらりと並べてくれます。
その関連キーワード一覧の中から動画作成できるジャンルを選定し、vidIQでYouTube内での検索ボリュームを調べて、競合が弱そうなキーワードから攻めると良いです。
記事コンテンツはSEO(記事を上位表示させるノウハウ)が発達しているので、SEOについてもっと知りたい方は、一度調べてみるのをオススメします。
もともとの視聴者向けならあなたを全面に出す
ここまででは、「あなたのことをよく知らないけど、動画の内容には興味あるよ」という方向けのサムネイルでした。
ですが、チャンネル登録者向けの動画であれば、逆にあなたを全面に出すことが必要です。
・演者の顔を真ん中に置く
・チャンネルアイコンを大きく配置する
・あえて写真だけ
演者を前に出すことで、視聴回数は基本的に減ります。
炎上中の説明動画など、よっぽどタイムリーな内容であれば、野次馬的な視聴者が群がりますが、普通はそうではありません。
視聴回数は下がりますが、より演者のことを知ってもらってファン化させるための動画であれば、サムネも雰囲気を変えて視聴者層を絞っておくべきです。
②サムネイルの強調部分を考える
動画の目的を決めれば、動画の内容の何を強調するべきかを決めることができます。
サムネイルは一瞬で「この動画は見た方がいいよー!」と主張する必要があります。
なので、一瞬で目を引くもので惹きつけてから、タイトルや他の小さめの文字を読んでもらう導線を意識してください。
【視聴者の目の流れ】
強調したワードや写真 → タイトルや他の小さめ文字・写真
サムネイルで強調するものの3つの種類
強調するのは、主に3つです。
・写真
・ワード
・人物
ビジネス系動画などはワードで惹きつけるものが多いですが、料理系は美味しそうな料理の写真で惹きつけます。
それぞれのジャンルに適した強調するものがあるので、類似ジャンルで伸びているチャンネルは何を強調しているのかをリサーチしてください。
とにもかくにも類似チャンネルのリサーチが重要です。
よく「差別化が大事!!」と言われますが、サムネイルについては差別化しすぎると、誰にも見てもらえません。
視聴者が軽くあなたの動画に移ってくれるように、あまり差のない見た目にしておくのがオススメです。
ターゲットによって強調するものが変わる
強調するものによって、どんな層の視聴者に見てもらうかをある程度は絞ることができます。
たとえ、動画の内容が同じであっても見てもらいたい人によって強調部分は変わってきます。
例えば、「材料費が上がって家の価格が上がってるよ!」という内容の動画の場合は以下の通り強調ワードが変わってきます
・工務店などの事業者向け → 『 "ウッドショック"の真実 』
・家を買いたい一般人 →『 "住宅価格高騰"の真実 』
視聴者を絞りたい場合は、その視聴者しか使わないワードであったり、専門用語を挟むことで視聴者層を狭めることができるんです。
「ウッドショック」なんて普通の人は知りませんよね。
しかし、私のクライアントさんで工務店向けの動画を作っていますが、「ウッドショック」を強調したサムネはめちゃくちゃ見られます。
複数チャンネルで確認しているので、間違いないです。
こういった「一般の人は知らないけど、狙ってる視聴者は知ってるワードや物の写真」は使えるので覚えておいてください。
③参考デザインからサムネイルを作成
動画の目的も決まり、強調するものも決まれば、次はデザインの決定です。
デザインを決定するほぼ唯一の方法は、「参考チャンネルに寄せる」ことです。
デザインは絶対に参考チャンネルから盗め
サムネイルのデザインは基本的に参考チャンネルに寄せることが重要です。
しかし、以下に当てはまるときは、あなたのデザインを突き通しましょう。
・企業の要望などでコンセプトカラー・トンマナが決まっている
・チャンネル登録者が同ジャンルの中でトップ層である
・すでに再生回数が回るデザインの型がある
以上に当てはまらない時は、とにかく参考チャンネルに寄せることが重要です。
すでに書いてあるように、視聴者もデザインが同じだと移りやすいですし、YouTubeのアルゴリズム的にも同じようなサムネイルを関連動画に載せる傾向にあります。
参考チャンネルは再生回数で見るな
参考にするチャンネルは、再生回数が多いチャンネルを探せばいいというわけではありません。
再生回数は既存のチャンネル登録者数に左右されるので、一概には指標にならないんですね。
一番は最初にあげたチャンネルの目的が近いチャンネルで、うまく集客ができていると思われるチャンネルを参考にすることです。
しかし、リサーチに時間がかかるので、「チャンネル登録者数に対する平均再生回数」で探すと、YouTubeに優遇されやすいチャンネルを見つけることができます。
チャンネル登録者数があなたのチャンネルよりも多く、「チャンネル登録者数に対する平均再生回数」が多いチャンネルはあなたが絶対に参考にすべきチャンネルです。
④作成物をチェックする
やっと作成物が出来上がったら、絶対に最終チェックを行ってください。
せっかく時間をかけて作ったものでも、アップロードしてみると全然効果のないサムネだったというときは、決定的な点をミスっていることが多いです。
サムネイルのチェックポイント
以下のチェックポイントに基づいて、欠陥がないか確認しましょう。
・縮小してみても、強調させたいものが目に入るか
・右下に重要な要素を入れてないか
・動画の内容と大きくずれてないか
・チャンネルの統一感からずれてないか
サムネイルでやってはいけないことに関して、詳しくは別記事で解説しているので、そちらも絶対読んでください。
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まとめ:サムネイル改善であなたのチャンネルは変わります
ここまで解説したサムネイルの作り方を徹底してもらえれば、あなたのチャンネルの価値がグッと上がります。
ポイントをまとめておきます。
ポイント
1,サムネイル作成3つの事前準備
①YouTubeチャンネルの目的を確認する
②チャンネルの統一感を確認する
2,サムネイル作成3ステップ
①動画の目的を確認する
②サムネイルの強調部分を考える
③参考デザインを探す
④作成物をチェックする
サムネイル作成で実際に稼いでいきたい方は、今すぐ行動を始めましょう。